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新宿・渋谷からもアクセス良好 | 心療内科・精神科および神経内科のクリニック
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ストレスといかにつきあうか

ストレスについて 

 一口にストレスと言っても様々なストレスがあります。ストレスは少ない方がよいと誰もが願っていますが、この世で生きていく上でストレスがないということはあり得ないという現実も、実は私たち誰もが知っていることでもあります。
また、例えば家庭内と職場の両方で大きなストレスが生じると、心の負担はさらに大きくなるため、特に注意が必要と言えるでしょう。

自分に合ったストレス解消法を 

 ストレス解消法については、なるべくたくさんあった方がよいでしょう。ゆっくり休養できる時間が必要でしょうし、適度な運動はイライラを吹き飛ばし気分をすっきりさせてくれます。時においしいものを食べることも気分転換になるでしょうし、自分が飽きずに打ち込めるような趣味があるとよいでしょう。そしてそのようなストレス解消法は、その人なりの自分に合ったやり方がある筈です。

  ただその時に一つ大切なことは、受け身的にくつろいでいるだけよりも、能動的に何かに取り組んだ方がストレス発散のためには良いということです。他のことは忘れて打ち込める趣味があると、かなりよい気分転換になります。

相談することの大切さ

自分が行き詰まっている時に、誰かに悩みを聞いてもらったり相談したりすることもよい対処方法となります。そういう相談相手がいるかどうか、職場のことについては職場に中に相談相手がいるかどうかが大事になってきます。

またそのような時に、家庭内と職場の両方で大きなストレスが生じると、心の負担はさらに大きくなります。そのような時には、それぞれのストレス軽減策が必要となります。

ストレスに向かっていくことも必要

ただそこで、ふりかかってくるストレスを回避する・軽減するという考えだけでは立ち行かなくなることが少なくないことでしょう。どうしても避けられないストレスに対しては、何らかの方法で立ち向かっていかないといけないことがしばしばあります。ストレス状況に対する自分なりの立ち向かい方を見定めて、それを実行することができようになれば、ストレスの程度も少しは減ろうというものです。

ストレスごとに対策を

一方で、ストレスと言っても中身は様々で、ストレスと名の付くものを全部一緒くたにして解消することが難しいという状況も、よく起きてきます。例えば、人生の節目の変化に際してのストレス(進学、就職、結婚、出産、転居、転勤、子どもの成人や結婚、離婚、更年期、退職など)、仕事の業務内容に伴うストレス、職場の対人関係のストレス、夫婦や恋人同士の間のストレス、親子関係からくるストレスなど、質も成り立ちも全く違うストレスがあります。このような場合には、十把一絡げにしてストレス対策を考えるのではなく、それぞれのストレスを一つ一つばらばらにして、別個の対応策が必要となってきます。しかし、一つでも出口が見えてくれば、気分的にも希望が見え、よい方向に向かうということも起きてきます。

自分の心の声に気づく

またストレスがある時に、心の中で悩むというよりは、体に様々な症状が出てくることもあります。そのような時には、自分がストレスを強く受けていることを十分把握できなくなっていることもあります。そのような時には、自分にストレスがある・疲れていることに気づけるようになるということ、言葉を変えると自分の心の声に気づけるようになることが大事と言えるでしょう。

複数の人生を生きる

人間、一つのチャンネルだけで生きていると、そこが行き詰まった時に折れやすいということがあるかと思います。複数のことに関心をもち、複数の人生を心の中で生きることができれば、その方が打たれ強いということになるでしょう。

以上のような考え方や対策を自分の状況に合わせて組み合わせて対応していくのが、その人に合ったストレス対策になっていくのではないでしょうか。当クリニックでは、身体面・精神面の不調を改善する治療に加えて、ストレス対策の相談にも応じていますので、是非ご活用ください。

(中 康)