新型コロナウイルス感染症 不安やストレスをうまく乗り越えよう
このところ、コロナウイルスの感染が東京を中心に加速度的に増加しています。自分が感染してしまう不安、家族が感染する不安、今後どうなっていくのか等、先の見えない不安や落ち着かなさに私たちは日々さらされています。また、今のような状況がいつまで続くのか、その見通しがないことも不安に一層の拍車をかけています。先行きが見えない中、不安なニュースは増加の一途をたどり、一方で外出制限から生活は自宅にこもる時間が増えています。
コロナウイルス流行のため、仕事に影響が及んで収入が減ったり、またコロナウイルスを理由に仕事を失ったり、様々な深刻な影響が及んでいています。
子どものいる家庭では、学校が休みになると親が仕事を休んで対応せざるを得ず、経済面と子ども対応の両面で困難な状況が生じてきています。
仕事がテレワークになる方は、一見良いように見えますが、自宅での仕事と子ども対応の両立はかなり難しい面もあります。
反対に、職場に出勤することが必須な仕事に就いている方の場合には、仕事での対人接触から、自分が感染してしまう不安、感染した自分が家族を感染させてしまう不安も湧いてきます。
一方、生活がどんどん自宅にこもりがちな自閉的な生活になり、対人交流が減り、気分転換の機会も減り、その一方で不安を刺激されるニュースは日々増加して耐えることがなく、ストレスは増大していて、身の回りに大きなことが起きていなくても慢性の疲労状態に陥るということが、既に起き始めているのではないでしょうか。
このような状況の中で、個々人の頑張りと、社会全体での取り組みの、両方が求められています。私たちが実際にできることは、自分が感染しないようにできることを一つずつ行っていくしかあれません。そしてコロナウイルスとの時間のかかる戦いに取り組んでいく上で、私たち自身の気持ちに無理がきたり、心が折れたりしないようにしないといけません。
そのような状況の中、アメリカ合衆国で感染症対応の中軸を担っているCDC(Centers for Disease Control and Prevention)から、コロナウイルスのストレスを乗り越えていく上で参考になる文書が出ていますので、それをご紹介したいと思います。参考にしていただければ幸いです。
また、コロナウイルスに関したことで、一人で悩んでいてもなかなか埒があきません。悩みを一人で抱えているのではなく、あなたの周りにいる人々と悩みを共有し、一緒に問題の解決をはかっていけるとよいと思います。そしてもし必要であれば、初台クリニックではコロナウイルスで悩まれている方の相談にのることができます。コロナウイルスについて、不安を抱えている方、コロナの不安にどう対処したらよいか悩まれている方の御相談をお受けします。